入れ歯の作り方

今回は入れ歯について。

入れ歯って結構高齢の方が行うイメージがあるかもしれませんが、歯を失った部分を補う、れっきとした治療方法のひとつです。

湘南つばめ歯科では入れ歯にもこだわりを持って作っています。

入れ歯の作製には保険内の入れ歯、保険外の入れ歯によって変えてはいますが、大きく7つの工程があります。

なかなか入れ歯がどのように作られるか、ご存知の方は少ないと思います。

作製手順をお話ししたいと思います。

1、概形印象
印象とは、いわゆる「型取り」というやつです。

ここでは、もともの存在する「既成トレー」という型取りの入れ物を使います。
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患者様のお口に、「だいたい」合う、型取りの入れ物を使い、お口の方を取っていきます。

失った歯の本数が1本などの時はこの型を使い入れ歯を作っていきますが、それ以外の時は、このだいたい合う型取りの入れ物を使い、義歯を作るのに必要なお口の中のランドマークをしっかり含めた型を取り、模型を作ります。

その模型を使い、患者様、個々のお口に合った、オーダーメイドの型取りの入れ物を作ります。

これを「個人トレー」といい、私が全て作っています。

この個人トレーを作る理由は2つあります。

一つは、型取りに使う材料を「印象材」というんですが、特にここで使う「アルジネート印象材」、変形を起こしやすい材料です。

特に既成トレーはぴったりと患者様のお口に合うものではありませんので、取った型は印象材が多い部分と少ない部分ができます。

まずこれが変形の原因となります。

あとでお話ししますが、個人トレーを使用すると、この問題が解決できます。

もう一つは、入れ歯って粘膜と接触し、物を噛むと入れ歯に接触する粘膜は沈み込みます。

この粘膜が機能した形をとるのは、既成トレーではできません。

これも個人トレーを使うと解消できるんです。

正直、この方法、保険外の入れ歯を作る時は行っているところは多いと思いますが、湘南つばめ歯科では、保険だろうが何であろうが、ほぼすべての症例で行います。

やっぱりできた入れ歯の精度は違います。

ここで出来た個人トレーを使い、精密な型を取っていきます。

2、精密印象
ここでは先ほどお話しした個人トレーを使い、精密な型取りをします。
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写真の上が個人トレーです。

そして印象材も変形が少ない「シリコン印象材」を使用します。

個人トレーを使うことで、先ほどの2つの問題が解消されます。

まず、印象材による変形ですが、患者様のお口の形をした型取りの入れ物ですので、どの場所でも、印象材の厚みが一定となり、変形を極力防ぐことができます。

もう一つの粘膜の沈み込みですが、印象をとる前に、個人トレーの内側に材料を盛り足し、粘膜が沈み込んだ状態を記録させます。

また個人トレーの外側にも材料を盛り足し、今度は発音をしてもらい、入れ歯の縁に当たる部分の粘膜が機能した状態の記録をとります。

ここに印象材を流し込むことで、粘膜が機能した状態の型をとることができます。

こうして型取りした個人トレーに石こうを流し込み、粘膜が機能し、且つ精度のよい模型が出来上がるのです。

(続く)

湘南つばめ歯科
院長 松崎 等

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